
副業投資家のぶんぺいです。
先物やFXでトレードをやっていても利益が残らないことありませんか?
その一番の原因はうまくロスカットができていないからです。
ロスカットとはいわゆる損切りのことです。
マイナスの状態で決済することなので資金が減ることを意味します。
ですけどロスカットって心理的にきついですよね。
単純にお金が減っていくことなので。
わたしもトレードを始めたときはロスカットができなくて、結果的に多くの資金を失ったことがあります。
でも正しくロスカットができるようになれば、利益は残るようになりました。
今回の記事は損切ができない人のために書いてみました。
ですので自分がロスカットできていないと思う人は必読です。
あることを決めて守りさえすれば、正しくロスカットができ、利益が残せるようになります。
目次
なぜロスカットしなければならない?
もしレバレッジをかけたトレードをしているのであれば、ロスカットは必ず必要です。
理由は、トレードをしている以上、勝率100%はあり得ないためです。
必ずどこかで負けトレードに直面することになります。
この負けトレードのときに損失を必要最小限にする工夫をしなければなりません。
レバレッジは勝ちトレードのときは利益を増やしてくれますが、負けトレードのときは全く逆で、損失が同じ倍率で増えていきます。
負けトレードでロスカットをしなければ、これまでの利益はおろか、最初に準備した資金まで失う可能性があります。
もし「なぜロスカットをしなければならない?」と少しでも疑問に思うことがあれば、トレードはまだ始めず、ロスカットがなぜ必要なのかを先に理解することをオススメします。
なぜロスカットができない?
トレードをしたことがある人はだれしも一度は正しくロスカットができず、あとで後悔するような損失を出したことがあると思います。
なぜロスカットができないか?それには理由があって、人間はもともと損失を認めたくないという心理が働くからです。
それはプロスペクト理論という行動経済学の有名な理論を使って説明されています。
プロスペクト理論とは?
この理論を提唱したのはノーベル経済学賞をとったダニエル・カーネマンという人です。
他のサイトでもたくさん紹介されていますが、2つの質問とその答えが損をしたくないという人間の心理を表していると言われています。。
質問1: あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
A: 100万円が無条件で手に入る。
B: コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。
質問2: あなたは200万円の負債を抱えているものとする。このとき以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
A: 無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
B: コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。
質問1は、どちらも手に入る金額の期待値は100万円です。
にもかかわらず、一般的には、堅実性の高いAを選ぶ人の方が圧倒的に多かったそうです。
質問2も両者の期待値は-100万円と同額です。
質問1でAを選んだほぼすべての人が、質問2ではギャンブル性の高いBを選ぶことが実証されたとのこと。
これらの結果が意味することは以下の2点です。
・人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先しする。
・損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)がある。
質問1は、「50%の確率で何も手に入らない」というリスクを回避し、「100%の確率で確実に100万円を手に入れよう」としていると考えられます。
また、質問2は、「100%の確率で確実に100万円を支払う」という損失を回避し、「50%の確率で支払いを免除されよう」としていると考えられます。
引用: ウィキペディア
このプロスペクト理論が、トレードでロスカットができないという心理をうまく説明しています。
特に質問2の「B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。」をほとんど皆が選ぶと思います。
つまりチャンスがあれば損がなくなるかも、に賭けてしまうわけです。
質問Bの選択肢Aのように、損失を確定するのはなかなか難しいということになりますね。
ロスカットできなかった過去の自分
プロスペクト理論を見て、自分に当てはまると思った人もいるのではないでしょうか?

わたしは2つの質問を見て、そのまんま当てはまりました。
そして過去にロスカットできず大きな損失を出したことがあります。
まだトレードを始めたころ、日経225のエントリーポイントを紹介するサロンに参加していました。
そこに参加して1ヶ月目でいきなり100万円以上の利益を出しました。
そのサロンでは、エントリーと逆方向に動いたらナンピンすることが多かったので、わたしもよくナンピンしていました。
ナンピンとはエントリーした方向とは逆に相場が動いて、含み損の状態でロットを積んでエントリーの平均値を現在値に近づけることです。
例えば日経225ミニで20000円を1枚で買いエントリーしたとします。
その後値動きは19000円になった場合、1000円のマイナスで、資金は100,000円の含み損の状態です。
その時さらに1枚買いエントリーしたとします。
このときの平均値は(20000円+19000円)÷2枚=1枚あたり19500円となります。
つまりその後の相場が19500円に戻ってきて決済できれば、含み損が解消されるというわけです。
サロンに参加して2ヶ月目のことです。
大幅な下落相場でボラティリティも大きかったのを覚えています。
また下がるだろうと思って売りエントリーをしました。
しかしながら相場はそこからじわじわ上昇していきます。
わたしは含み損を抱えたまま、ポジションをホールドしていました。
「いつかは下がるだろう」とほとんど根拠なく考えていたので、上昇するたびにナンピンしていきました。
結局エントリーポイントまで下がることなく、売りエントリーして約1ヶ月後に追証寸前で損切りしました。
その時の投入した資金約300万円を失いました。。
ナンピンして含み損を解消した経験
サロンに参加して最初の1ヶ月で100万円以上の利益を出したわけですが、その時からナンピンをしていました。
そしてロスカットはほとんどしていませんでした。
つまりナンピンしてロスカットしなければ、「少なくとも損はしない」という心理が刷り込まれて、よけいにロスカットをしなくてもよいと考えるようになったんでしょう。
こうなるともうロスカットができなくなります。
プロスペクト理論の「損をしたくない」という心理が、ナンピンしてロスカットせずともうまくいった経験によって、さらに強くなったと思われます。
「ロスカットができない」から、「ロスカットして利益を残せる」ようになる方法
その後サロンは退会して、トレードをすることはあっても、ナンピンや大きな含み損を抱えたロスカットはしなくなりました。
やっぱり大きな損失はトラウマになったので、今度は含み損を抱えることが逆にストレスになったからです。
そこからロスカットについては長い時間悩みました。
「いつロスカットすればいいのだろう?」
いろいろネットや本で調べたり、稼いでるトレーダーに尋ねたりもしました。
そこで最も多かった答えは「エントリーの根拠がなくなった時にロスカットする」というものでした。
「なるほど」と思いながら、でもエントリーの根拠がなくなったときってどんなとき?という疑問がありました。
そこでわたしなりに解釈して、現時点で考えうる「損切して利益を残せるようになる方法」を紹介します。
エントリーの根拠がなくなるとはどういうこと?
それはエントリーしたあと想定した値動きにならなかったことと考えています。
例えば現在のわたしは移動平均線を使ったスキャルピングをしていますが、高値安値を更新して、ローソク足が移動平均線の上に来たら買いでエントリーすることがあります。
ここでの買いエントリーの条件は
1、高値と安値の切り上げ
2、すべての移動平均線の上にローソク足が陽線出る
となります。
そして買いエントリーしたあとは想定した値動きにならなければなりません。
買いエントリーの条件から考える想定した値動きとは
1、直近高値を目指して上昇を継続する
2、移動平均線の上で値動きが推移する
ことになります。
では想定した値動きにならなかったとはどういう状況でしょうか?それは
1、逆に直近安値を切り下げてしまう
2、移動平均線の下で値動きが推移する
という状況になったときと考えます。
この画像では、買いエントリーの条件を2つとも満たしているので、買いエントリーしたとします。
しかし次のローソク足は陰線となり、5本移動平均線と25本移動平均線を下回ってきました。
つまり2つの想定した値動きのうち1つがそのとおりにならず、「移動平均線の下で値動きが推移」したのでロスカットです。
どうなったらロスカットをするのか、あらかじめ決めなければならない、と考えられるようになれば一歩前進です。
ロスカットルールを決めて守る
トレードで利益を残す唯一の方法は、ルールを決めて守る、これしかありません。
「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれません。
しかし自分でルールを決めて守る、というのは意外とできないものです。
ルールどおりにロスカットしなければならない場面では、損をしたくないという心理が働き、ロスカットせずに含み損を抱えたまま相場がエントリーポイントまで戻ってくることを期待してしまうことはよくあります。
しかしルールを守れないであればトレードをしないことです。
そしてルールを決めたら、そのルールで利益が残せている限りは変更しません。
チョットでもルールどおりにトレードができないのであれば、トレードを一旦やめて、どうやったらルールが守れる方法を考えるべきです。
ロスカットせずに損失を出さない方法
実はナンピンや両建てという手法でロスカットを回避する手法は存在します。
しかしこれらの手法はより簡単に資金を失いかねない、ある意味危険な手法ですのでオススメしません。
ナンピンは私の経験を紹介したように、損を拡大させるリスクが非常に大きいです。
両建ても買いと売りのポジションを同時に持つわけですが、どちらも損が出ないよう決済するのは難易度が高く、初心者向きではありません。
ナンピンも両建ても、やってみたらうまくいったという経験があったとすれば、なおさらその後のトレードに大きなリスクとして残ります。
ナンピンも両建ても、失敗すると結局資金を大きく減らしてしまうので、最初からやらないと決めたほうが得策です。
まとめ
ロスカットができないのは、もともと人間に備わっている損をしたくないという心理が備わっているからです。
またナンピンやロスカットしなくてうまくいった経験が、損をしたくない心理をさらに強化してしまいます。
そうなるとなおさらロスカットができなくなるので危険です。
もしロスカットができないと自分でわかっているのであれば、トレードルールを一度考え直してみてはどうでしょうか?
そのときはエントリー条件から「エントリーの根拠がなくなった」状況をはっきりさせてみて下さい。
あとはどこでロスカットするかルールを決めて、そのルールを守るだけです。
ルールを決めてそのルールを守るという1つだけ徹底すれば利益は必ず残せます。
ロスカットできない人には一度この記事を読んでもらいコメントを頂けるとうれしいです。
ぶんぺいでした。
無料メルマガ登録
相場がこれからどのように動くのか?を予測することは簡単ではありません。
なぜかというと、相場はあまりに不規則に動くので、これから上がるのか下がるのか、またどれだけ価格が動くのか、常に見極めることはほぼ不可能だからです。
90%以上のトレーダーが資金を失って退場してしまうのが、相場の世界だとも言われています。
にもかかわらず、わたしはチャートの読み方や資金管理を学ばずにトレードしていました。
そうするとアッという間に資金が消えてしまいました。
多くの優秀なトレーダーですら生き残れない、そういう相場で準備もなしにトレードすることは、今考えると無謀な行為でした。
そこから365日毎日チャートを見ながら、利益の残るトレードとはどういう方法なのか考えてきました。
そこでわかったのは、
- 再現性の高い場面だけを見つけてトレードすること
- 利益が残る資金管理をルール化して必ず守ること
の2点です。
この2点を実践することで、少しずつ利益が出せて、かつ積み上げていくことができるようになりました。
この2点は、自転車のタイヤのようなものです。
自転車は両輪があって初めて前に進めるわけです。
トレードもこの2点の両方が確立しなければならないと考えています。
逆に言うとどちらかが欠けると、いつまでたっても利益が残らないということです。
再現性の高い場面を見つけてトレードするのは「スキル」になります。
ルールを必ず守るのは「メンタル」になります。
わたしのメルマガでは、その「スキル」と「メンタル」について情報発信していく予定です。
わたしが目指すトレードとは次のようなことになります。
- ロジックができるだけ簡単に理解できる
- 小資金で楽にトレードできる
- あまり時間がなくてもトレード可能
- ルールどおり損切ができる
- 安定的に利益を残して、積み上げていく
これらの内容を皆さんと情報を共有して、いっしょにレベルアップしたいと考えています。
無料相談受け付けています
日経225先物やFXなどのトレードや商品に関する疑問点やご意見はこちらからお問い合わせください。
投資で継続的に利益を出すためにはどうすればよいのか?
その方法は100人いれば100通りあるといっても過言ではないと思います。
しかしどんな方法であっても、最低限守らなければいけないルールがあることも事実です。
そのルールどおりに行えるかどうかが、利益を出すための大きな鍵になります。
少しでもあなたのお役に立てるアドバイスができれば、という思いでこの無料相談の窓口を設けました。
ぜひご活用くださいね。
なおコメント欄からご連絡いただくと、ブログ上でコメントが公開されます。
コメントを公開されたくない方は「無料相談はこちらから」をクリックしてご連絡ください。
万が一コメントが公開されて、その後コメント非公開を希望される場合はご連絡いただければ、非公開にします。
それではご連絡お待ちしております。