
副業投資家のぶんぺいです。
日経225でトレードしていると、よく「SQ週は相場が荒れる」と言われるのを耳にします。
自分自身の経験からすると、確かにSQ週は相場が不規則な動きをすることもあります。
ただ必ず荒れるという印象でもありません。
印象だけではあまりにあいまいなので、これを機会に検証してみることにしました。
具体的には過去の日経225のチャートを使って、荒れた相場なのかどうかを見てみます。
ところでSQって何なの?とか、SQに関係する日経225先物についての特徴にも簡単に触れてみました。
これを読めばSQが理解できて、SQ週にトレードするときの対策も立てられます。
ではいってみましょう~
目次
SQとは?
まずSQについて解説します。
その解説にあたって、次の3つについてそれぞれ個別に説明してみたいと思います。
- そもそもSQとは何?
- SQが決まるのはいつ?
- SQはどうやって決まる?
そもそもSQって何?
SQとは、先物取引を強制的に決済するために使う価格(あるいは指数)のことです。
Special Quotationの略称で、アルファベットの頭文字からSQと呼ばれます。
日本語では特別清算指数と言います。
日経225をトレードしたことある人は知っていると思いますが、日経225でポジションを持ったら、ずっと持ち続けることができません。
かならず一定の期日で決済しなければならないんです。
SQはその期日に決済するための価格という訳です。
なおSQは他にもTOPIX先物やマザーズ先物、オプション取引などでも使われます。
SQが決まるのはいつ?
SQはその価格が決定する期日は決まっています。
それは限月(げんげつ)の第2金曜日なんですね。
限月?
限月をご存じない方に説明すると、限月とは先物を決済する月のことです。
日経225先物ラージやその他先物市場だと3月、6月、9月、12月になります。
日経225先物ミニやオプション取引だと毎月が限月です。
そしてこれら市場の限月がすべて重なっている3月、6月、9月、12月はメジャーSQと呼ばれます。
日経225のSQはどうやって決まるのか?
日経225の場合、日経平均を構成する225銘柄が寄り付いた始値をもとに計算されます。
つまり限月の第2金曜日の9:00に日経平均がオープンしたあと、すべての銘柄の始値が出た時点でSQが決まるわけです。
そのときまでもしポジションを持っていたら、限月の第2金曜日にSQが決まった瞬間にポジションは強制決済されます。
SQで価格が決まる先物市場
もともと商品と引き換えるための取引が先物取引です。
オイルや金などはSQ日の価格がいくらであろうが、売買したときの価格でその商品が入手できます。
しかし日経225のような指数を利用した相場では、商品を受け取るわけではありません。
あえて言えば、SQ日の価格で差額を受け取る、というイメージでしょうか。
つまり先物と言えば期限がある、と覚えておけばいいのではないでしょうか。
ところでCFDにSQはあるのか?
結論から言うと、CFDにSQはありません。
ただし先物市場では限月ごとに価格が異なるので、CFDも限月ごとに調整が入ります。
どういうことかわかりにくいと思うので、例を挙げてみます。
3月の限月ギリギリに20000で買いポジションを持ったとします。
このころには6月の限月でも取引できるようになっています。
そして3月の限月と6月の限月では価格が異なっています。
3月の第2金曜日からは6月の限月に切り替わるわけですが、例えば6月の限月から価格が21000としたら、1000円上昇しているわけです。
これだと限月が変わると1000円プラスになります。
しかしながらCFDの場合、調整が入ってプラスにはなりません。
これを価格調整額と言います。
逆に6月の限月が19000になって、1000円マイナスになってもやはり調整が入ってマイナスにはなりません。
要するに、CFDの場合はポジションを持っていて限月をまたいでも、価格は変わりますが、それでプラスになったりマイナスになったりすることはないわけです。
ですのでポジションを持ったまま限月をまたいでも、強制決済されることなく、ホールドが可能ななわけです。
なおCFDをご存じない方は、次の記事を参照してみてください。
SQ週の相場は荒れるのか検証してみた
SQ週の相場は荒れると言われているので、日経225のチャートを使って検証してみました。
でもなぜSQ週の相場が荒れるんでしょうか?
その理由としていろいろあるようです。
一番の理由は大口の投資家がSQ日のギリギリまで相場を上げ下げするからのようです。
ところで検証にあたり、「相場が荒れる」という表現ではあいまいなので、次の点をポイントに検証してみます。
- 何度もトレンドが急転換している
- 主要な高値安値を無視した値動きになっている
- 複数の移動平均線が絡み合って方向性が一定になっていない
検証方法
検証したチャートは2019年~2020年の2年間で、計8週分のチャートです。
なお1枚のチャートに収めやすいことから60分ローソク足を利用しました。
そしてチャートはいつものようにCFDチャートを使用しています。
検証に使うチャートに関する注意点
検証に使うチャートはCFDのチャートになります。
CFDの日経225チャートは大阪取引所の日経225チャートとは価格帯が異なります。
またCFDチャートは限月の第2週の週初めに価格がすでに調整されています。
ここはわかりにくいかもしれません。
大阪取引所の日経225には限月があるので、限月ごとのチャートを選びます。
3月限のチャートや6月限のチャートを選ぶということです。
一方、CFDには限月がないので、同じチャートで勝手に価格が調整されるのです。
ですのでCFDの日経225チャートの価格そのものは大阪取引所の日経225チャートとズレがありますので、ご注意ください。
2019年3月第2週
高値21700付近から安値20700付近まで週を通して下降トレンドになっています。
高値安値を切り下げながら下落していますし、移動平均線もキレイにパーフェクトオーダーの形になっています。
この週は特に荒れた相場にはなっていないですね。
2019年6月第2週
この週は安値20300から高値21000付近まで上昇トレンドを描いています。
一度、高値を更新してから安値を切り下げる、という動きを見せていますが、ほとんど高値安値切り上げの上昇になっていますね。
これだと2019年3月第2週と同様に、荒れた相場とは言えないでしょう。
2019年9月第2週
この週も安値21150付近から高値21900付近まで、週を通して上昇しています。
ただ、SQ日の14日に約200円下げてスタートしています。
また所々でローソク足の上ヒゲや下ヒゲが長いところもあります。
そういう点では一部、荒れ気味の相場になっています。
ただ全体的にはきれいな上昇トレンドになっていますので、どちらかと言えば荒れた相場ではないと思います。
2019年12月第2週
この週は前半、レンジ相場でしたが、12日のナイトから13日の日中にかけて暴騰しています。
この暴騰自体を荒れた相場とも見れなくはありません。
ただレンジを上抜けたこの時間帯は、NYダウがオープンした時間帯と重なっています。
そしてこの日はNYダウもオープン直後から暴騰しているので、日経225はその影響をもろに受けた格好です。
つまり日経225のSQ週だから暴騰したというよりは、NYダウの影響で上昇したのが正解のようです。
2020年3月第2週
この週はトレンドが出ているときと方向感のないときに分かれています。
具体的には12日から13日かけて下降トレンドになっているものの、その前後は不規則な値動きになっています。
半分ぐらい荒れた相場で、残り半分はトレンド相場といった感じでしょうか。
なお、このような相場になると、なかなかトレードが難しいですね。
荒れた相場からトレンド相場への転換をなかなか見極められないからです。
トレンドが出たと思ったら、また不規則な値動きになるわけですから、トレードには難しい相場といえます。
2020年6月第2週
週の前半はジリジリと下降しており、6/11の日中で一気に下落しています。
そしてSQ日には約800円ほど切り返して上昇しています。
ただ厳密には、SQ日までの値動きがどうか?ということに着目しています。
SQ日までは比較的わかりやすいトレンドですので、その点からこの週もそれほど荒れた相場ではない、と言えるでしょう。
2020年9月第2週
大きな流れから言えば、前半は下降トレンド、後半は上昇トレンドとなっています。
ですが上下動の幅が比較的大きいため、荒れた相場という訳ではありませんが、トレードがやりにくい相場ではあります。
上昇するにしても下降するにしても、60MA(緑)を触ってから上昇したり下降したりしているからです。
これほど押し戻しが深いと、トレンドの判断が難しいですね。
2020年12月第2週
この週はこれまで見たチャートの中で、最も荒れた相場のチャートと言えるでしょう。
上昇や下降が不規則で、60MA(緑)を何度もまたいでいます。
このような相場だともはや手出し無用ですね。
唯一トレードできそうな場面と言えば、週の前半でトリプルボトムになって、9日の日中に上昇トレンドに買いエントリーするぐらいでしょうか。
まとめ
以上8枚の日経225のチャートを見て検証してみたわけですが、いかがだったでしょうか?
「SQ週は相場が荒れる」と言われているものの、結果的には、言われているほど荒れた相場にはなっていませんでしたね。
しかしながら、SQ週でその限月のポジションがすべて解消される上に、大口の売買が錯綜することは間違いありません。
そういうことから今後も不規則な値動きになってもおかしくはないと思います。
今後も引き続きSQ週でのトレードは注意が必要になってくるでしょう。
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