2020年11月に日経平均がバブル崩壊以来の最高値を更新しました。
何でも29年ぶりだとか。
17日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比107円69銭(0.4%)高の2万6014円62銭と、1991年5月以来、29年ぶりに2万6000円台を回復した。
引用:日本経済新聞 2020年11月17日
世の中はコロナの第3波で感染者が増えて大変なのに、不思議と株価は上昇する一方です。
そこで今回は、この上昇トレンド中の日経225で、どこでエントリーすれば勝てるのか、検証してみました。
ただ日中の相場は、トレードできない人も多いと思います。
ですのでナイトセッション限定で検証してみました。
しかも時間帯をナイトセッションが始まる16:30から就寝するであろう0:00頃までとしました。
日経225のナイトセッションのエントリーポイント検証条件
日経225のナイトセッションのエントリーポイント検証条件は以下のようになります。
- 検証期間は2020年11月2日~20日
- 時間帯は16:30~0:00頃まで
- チャートはCFDを使用
- エントリーを決めるチャートは5分ローソク足
- 環境認識のため30分ローソク足も使用
- 移動平均線の設定は5分足・30分足ともに5MA(赤)、20MA(黒)、60MA(緑)
- エントリー条件はすべての移動平均線の上なら買い、下なら売りとする
- 祝日(11月3日)は除外しました。
※CFDは祝日もやっていますが、通常の日経225を基準とするため除外しました。
- 買い条件は「上にレンジブレイク」「レジスタンスブレイク」「5分足の高値安値切り上げで5MA上抜け」
- 売り条件は「下にレンジブレイク」「サポートブレイク」「5分足の高値安値切り下げで5MA下抜け」
※MAは移動平均線の略称です。
日経225ナイトセッションでエントリーポイントを検証した結果
検証条件に基づき検証した結果、日経225のナイトセッションでエントリーポイントは全部で35回ありました。
2020年11月は2年以上越えられなかった24000円を越え、結局26000円まで届きます。
つまり一方的な上昇トレンドなわけです。
従ってエントリーもほぼ「買い」となっています。
なお逆張りのトレードは検証していません。
すべてトレンドフォローである順張りのトレードです。
では2020年11月の日経225ナイトセッションを1日ごとのチャートで見ていきましょう。
2020年11月2日
①は当日ナイト高値を更新したタイミングでエントリーになります。
エントリー後、何度か途中でレンジになるので、早めに利確すると10~30円程度でしょう。
これが現実的なラインかと思います。
20分以上我慢すれば、23400円まで伸びますが、そこまで引っ張るなら分割決済で対応するしかないでしょう。
②は高値安値切り上げたタイミングでエントリーです。
エントリーしてもレンジが続くため、同値撤退でも仕方ないですね。
30分ローソク足のチャートだと日中・ナイト含め上昇トレンドになっています。
なので売りでエントリーするポイントはなかなかないですね。
2020年11月4日
①はレンジブレイクして買いエントリー。
ただしすぐに横ばいになるので、10円程度で利確できればいいかと思います。
②は当日ナイト高値更新でエントリーになります。
ここは、高値更新した直後のタイミングでエントリーできれば、50円ほどの値幅が取れるかもしれません。
ただ遅れてエントリーしてしまうと、押しが入って含み損になります。
エントリーし損ねたなら見送ることも大事になります。
なお11月4日の30分ローソク足では移動平均線がお互い絡み合っています。
こういう状況では方向感がないため、トレードは非常にやりにくいですね。
2020年11月5日
①は高値安値切り上げで買いエントリー。
5MAを上抜けるタイミングでエントリーできれば10~20円は利確できると思います。
②はすべての移動平均線の上にローソク足が出た時点でエントリーするといいでしょう。
その後の値動きがゆるやかなので5~10円程度で利確できればいいと思います。
③は当日高値更新で買いエントリーになります。
値動きがゆるやかなので、20~30円程度で利確してもいいと思います。
なお30分ローソク足は上昇トレンドの形になっています。
②の買いエントリーは30分ローソク足が上昇トレンドでなければエントリーは控える場面だと考えます。
少しリスクはありますが、上位足が強いということでエントリーしてもよいと判断しました。
2020年11月6日
エントリーポイントは1ヶ所。
レンジを上抜けて買いエントリーになります。
当日ナイト高値付近まで引っ張れば、100円程度の値幅を取ることも可能です。
利益を伸ばすのにより確実な方法は、複数枚でエントリーして、まずは20円程度で利確し、残りで利益を伸ばすという方法です。
30分足では日中の相場がほぼ横ばいでした。
このポイントで100円程度の値幅が伸びるのは、ラッキーだと思ったほうがイイと思います。
2020年11月9日
すべて買いエントリーです。
この日のナイトは21:00前に突然暴騰します。
これほど長いローソク足ができると、値幅の小さいローソク足は小さくなりすぎて、高値安値がわかりにくくなります。
ですのでチャート画面は2枚にしました。
最初のチャートですが、①②③④いずれも5MAを上抜けての買いエントリーです。
日中で600円以上も上昇しており、完全に上昇トレンドだからです。
そして21:00前の暴騰を迎えます。
ローソク足のヒゲ部分も含めると約10分で900円近く上昇しています。
これは暴騰し始めたタイミングでエントリーできれば、大きな値幅は取れると思います。
逆に100円以上伸びた後は、押しも大きくなるので、買いエントリーはやりにくいです。
暴騰途中で買いエントリーするのも一つの方法ですが、リスクがあります。
もしチャートを見ていてエントリーできなかったら、残念な気持ちになるとは思いますが、そのまま見送ったほうが得策です。
2020年11月10日
①は高値安値切り上げた後、ローソク足が5MAを超えて買いエントリーになります。
うまくいけば20~30円で利確できると思います。
②はすべての移動平均線の上にローソク足が出てきたので買いエントリーできるポイントです。
ただしそんなに推奨できるエントリーポイントでもありません。
直近のナイト高値はその後全戻しで下落しています。
ですので上がったら戻すということが起こりやすいと考えます。
結果的には直近高値まで上昇したわけですが、このポイントは見送ってもいいと思います。
③はレジスタンスをブレイクしたので買いエントリーです。
20~30円ならわりとすぐに利確できるのではないでしょうか。
なお30分ローソク足では前日ナイトで暴騰したのが、引けにかけて急落しています。
日中もまずは下げて、そしてだんだん上昇してきたという相場でした。
ただ0時ごろまではレンジが続くため、トレードやる気満々だったら、結構しんどい相場とも言えます。
2020年11月11日
前日のナイトと同じような動きになりましたね。
この日はナイトが寄り付いてから急上昇するも、NYダウがオープンする23:30ごろまでは横ばいでした。
NYダウがオープンするとレンジブレイクして上抜けます。
ですのでチャンスはナイト寄付き後とNYダウオープンの23:30以降でした。
①②はいずれも高値安値更新で5MAを上抜けての買いエントリーです。
③はレンジブレイクでの買いエントリーになります。
30分ローソク足のチャートで見ても、日中から移動平均線がパーフェクトオーダーの形になっています。
ですので売りでのトレードはなかなか難しいのではないでしょうか。
2020年11月12日
16:30にナイトが寄り付いてから、陽線と陰線が交互に出ながら上下しています。
こういう相場でのトレードはなかなか難しいです。
ですのでトレンドがはっきりするまで待つといいでしょう。
エントリーポイントは、もう陰線が出なくなり、すべての移動平均線の上にローソク足が出てきたところになります。
ただはっきりした上昇トレンドとは言えませんので、無理にエントリーする場面でもありません。
例えば22:00前にはローソク足がすべての移動平均線の下に出て、一時的に下げている場面があります。
こういう場面で売りエントリーできないか?と考えたとします。
ここで30分ローソク足のチャートを見てみます。
実は日中からナイトにかけて少しずつ安値が切り上がっています。
ですのでこの22:00前の場面では、売りエントリすれば結果的にいくらか利益になるかもしれませんが、あまりオススメではありません。
2020年11月13日
①は上に大きく伸びた後、押しが入って、再度5MAの上にローソク足が出てきたタイミングです。
ただここでエントリーしたら、よくて同値撤退、あるいは含み損で20~30円となりロスカットになりうる場面です。
②は安値を切り上げて、再度5MAを上抜けたタイミングでエントリーするといいでしょう。
もし①でロスカットした場合は、②でのエントリーを躊躇するかもしれません。
エントリーしなければ、それはそれでいいと思います。
③はローソク足の実体で高値安値切り上げで、再度5MAを上抜けてきましたので、ここは自信もってエントリーできる場面です。
エントリーしても最初の10分程度はあまり値動きがありませんが、待っていると上昇し始めます。
このときのローソク足の値動きは、下げるような素振りはないはずなので、少し時間をかけて待ってもいいと思います。
もちろん「10分待って動かないので一旦撤退」でも全然いいと思います。
むしろ直近高値を抜けてエントリーしても利益を狙える場面です。
④はオマケみたいなものです。
一応、高値安値を切り上げて5MAを上抜けているので、エントリーポイントにはなります。
ですがすでに100円以上も上げてきたところに、一旦5MAを割ってからの再度上抜けは、ダブルトップになったり、そのままレンジに移行することがあります。
もちろん再度大きく上昇することもありますが、無理にエントリーする場面ではないでしょう。
この日の30分ローソク足チャートは次のようになっています。
ナイトからローソク足がすべての移動平均線の上に出てきているので、ここは買い目線でいいと思います。
2020年11月16日
まずすべての移動平均線の上に出てきた①になります。
ここでエントリーする理由は、30分ローソク足ではすでに完全に上昇トレンドになっているからです。
これは急騰前からチャートに張り付き、買いでエントリーする準備をしていないと、なかなかエントリーは難しいですね。
2020年11月17日
下降トレンドになって戻しがあってからの売りエントリーです。
考え方次第では、その後も売りエントリーできる場面があるように思えます。
ただこのときは戻しが大きくて、売りでトレードするタイミングがつかみづらいのではないでしょうか。
このような値動きになると、出来上がったチャートを見れば
「あそこでエントリーできるな」
と見れますが、リアルタイムだとなかなか難しいですね。
理由は戻しが深すぎることと、安値を更新してもすぐに戻しが入ることです。
こういう値動きをされると、わたし自身はトレードが本当にやりにくいです。
なお30分ローソク足のチャートは次のとおりです。
3本の移動平均線がすべて横ばっており、お互い非常に近くなっています。
こういう場合はトレンドが出ていないので、トレードはとてもやりにくいですね。
2020年11月18日
すべて買いエントリーになります。
ただこの日のナイトはトレードを控えてもいいと思います。
理由は30分ローソク足になります。
日中は下降トレンド、ナイトから反転しますが、20MAと60MAの間を5MAが推移するという中途半端な位置になっています。
では個別に見ていきます。
①はレンジを上抜いてからの買いエントリーです。
一つ手前のローソク足がコマになっていますが、すでにレンジを上抜けています。
これを見てエントリーでもいいですし、少し待って確実に上昇しているのを確認してからエントリーしてもいいと思います。
②は20:45ごろ、急に上に吹き上がります。
レンジをブレイクするタイミングでエントリーできればうまくトレードできると思います。
ただ遅れてエントリーしてしまうと、すぐに戻すので、同値撤退や含み損になった可能性もありますね。
③は吹き上がりの後、戻しますが、結局5MAをほとんど割らず、ジワジワ上昇します。
下げないのを確認して買いエントリーできると思います。
2020年11月19日
レンジを下に抜けたタイミングで売りエントリーになります。
売りエントリーの理由は、この日の30分ローソク足も日中から下降トレンドになっているからです。
これは11月に入って、唯一売りエントリーを狙いやすい局面でした。
2020年11月20日
いずれも買いエントリーです。
なお30分ローソク足では、ナイト寄付きからすべての移動平均線の上にローソク足が出てきたので、買い目線となります。
この陽線のどこでエントリーしても含み益になりますが、2つ前の陰線の高値を越えたあたりでエントリーするのが確実ですね。
②と③はいずれもレンジブレイクでの買いエントリーです。
いずれも20~30円の利確なら上出来じゃないでしょうか。
まとめ
日経225のナイトセッションでエントリーポイントを検証してみました。
再現性の高い値動きを見極めるためにも環境認識は必要です。
そのために今回は30分ローソク足でトレンドを確認してみました。
このように上位足のトレンド方向に目線を定めてエントリーすると勝率もあがります。
2020年11月はほとんど上昇トレンドでしたので、むしろやりやすかったのではないでしょうか。
こういう簡単な場面を選んでトレードすることはとても大事だと考えます。
わざわざ難しい場面でトレードする必要はありませんから。
無料メルマガ登録
相場がこれからどのように動くのか?を予測することは簡単ではありません。
なぜかというと、相場はあまりに不規則に動くので、これから上がるのか下がるのか、またどれだけ価格が動くのか、常に見極めることはほぼ不可能だからです。
90%以上のトレーダーが資金を失って退場してしまうのが、相場の世界だとも言われています。
にもかかわらず、わたしはチャートの読み方や資金管理を学ばずにトレードしていました。
そうするとアッという間に資金が消えてしまいました。
多くの優秀なトレーダーですら生き残れない、そういう相場で準備もなしにトレードすることは、今考えると無謀な行為でした。
そこから365日毎日チャートを見ながら、利益の残るトレードとはどういう方法なのか考えてきました。
そこでわかったのは、
- 再現性の高い場面だけを見つけてトレードすること
- 利益が残る資金管理をルール化して必ず守ること
の2点です。
この2点を実践することで、少しずつ利益が出せて、かつ積み上げていくことができるようになりました。
この2点は、自転車のタイヤのようなものです。
自転車は両輪があって初めて前に進めるわけです。
トレードもこの2点の両方が確立しなければならないと考えています。
逆に言うとどちらかが欠けると、いつまでたっても利益が残らないということです。
再現性の高い場面を見つけてトレードするのは「スキル」になります。
ルールを必ず守るのは「メンタル」になります。
わたしのメルマガでは、その「スキル」と「メンタル」について情報発信していく予定です。
わたしが目指すトレードとは次のようなことになります。
- ロジックができるだけ簡単に理解できる
- 小資金で楽にトレードできる
- あまり時間がなくてもトレード可能
- ルールどおり損切ができる
- 安定的に利益を残して、積み上げていく
これらの内容を皆さんと情報を共有して、いっしょにレベルアップしたいと考えています。
無料相談受け付けています
日経225先物やFXなどのトレードや商品に関する疑問点やご意見はこちらからお問い合わせください。
投資で継続的に利益を出すためにはどうすればよいのか?
その方法は100人いれば100通りあるといっても過言ではないと思います。
しかしどんな方法であっても、最低限守らなければいけないルールがあることも事実です。
そのルールどおりに行えるかどうかが、利益を出すための大きな鍵になります。
少しでもあなたのお役に立てるアドバイスができれば、という思いでこの無料相談の窓口を設けました。
ぜひご活用くださいね。
なおコメント欄からご連絡いただくと、ブログ上でコメントが公開されます。
コメントを公開されたくない方は「無料相談はこちらから」をクリックしてご連絡ください。
万が一コメントが公開されて、その後コメント非公開を希望される場合はご連絡いただければ、非公開にします。
それではご連絡お待ちしております。

ぶんぺいでした。