
副業投資家のぶんぺいです。
トレードをする上で環境認識を行うのはもはや当たり前と言ってもいいでしょう。
環境認識しないでトレードするのは、戦況を確認せずに戦いで出ていくことと同じです。
そんなことをしたら簡単にやられてしまいますよね。
でも環境認識は誰にでもできることでしょうか?
相場の状況を客観的に把握するには、練習も必要ですし、慣れるまでに時間もかかります。
複数のチャートを見ながら、サポレジや高値安値の位置、トレンド方向や強弱の確認など考えることが多くて、考えなければならないことが多いからです。
ではもっと簡単に環境認識できる方法はないか?
実はあります。
簡単な方法ゆえに、緻密な分析方法ではないものの、一時的なトレンド方向や値動きの勢いをすぐに捉えることができます。
それが移動平均線を使って環境認識する方法です。
この記事では移動平均線を使って簡単に環境認識する方法を解説します。
移動平均線について詳しく知りたい場合は次の記事で解説していますので参考にしてみてください。
目次
どうやって簡単に環境認識するのか?
環境認識の方法はマルチタイムフレーム分析になります。
マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間軸のチャートを使って環境認識することです。
今回は上位足チャートと下位足チャートの2つのチャートを見ることになります。
2つのチャートを使って、どうやって簡単に環境認識するのか?
まず上位足チャートでは移動平均線だけでエントリー方向を判断します。
そして下位足チャートでエントリーポイントを決めることなります。
ではそれぞれの時間軸チャートで環境認識の方法を説明します。
上位足チャートの環境認識
まず上位足チャートの時間軸は30分足とします。
また移動平均線(MA)は5MA(赤)、20MA(黒)、60MA(緑)としました。
なおチャートの時間軸は普段自分が見ているチャートの2~3つ上のチャートを上位足チャートとするといいかと思います。
例えば15分足を見ているなら、1時間足や2時間足を上位足チャートにするといった具合です。
そして上位足の環境認識ですが、次のようになります。
すべての移動平均線の上に陽線のローソク足が上抜けてきたら、買い目線とします。
すべての移動平均線の下にローソク足の実体が出てきたら、売り目線とします。
ただしこれで買いや売りのエントリーポジションを決めるわけではありません。
あくまで買いあるいは売りでエントリーチャンスをうかがうという意味です。
実際にエントリーを決めるのは下位足チャートを見てからです。
下位足チャートの環境認識
買い目線あるいは売り目線の方向が決まったら、次は下位足のチャートを見ます。
下位足チャートの時間軸は5分足とします。
下位足では、直近の値動きが高値安値更新しているか?サポレジが近くにないか?確認します。
買いの場合は直近で高値安値が切り上げているか、売りの場合は直近で高値安値を切り下げているか、を確認してください。
また近くにサポレジがある場合は、サポレジをブレイクしてからのエントリーが確実です。
例えば、先ほどの2020年9月29日30分ローソク足は上昇トレンドでした。
その中で5MAを上抜けた①②③の場面で、5分足チャートだと次のようになります。
高値を切り上げたタイミング、あるいはレジスタンスをブレイクしたタイミングでエントリーするのが理想です。
また2020年10月2日の30分足チャートでは下降トレンドでした。
その中で5MAを下抜けた①②③の場面を5分足チャートで見ると、次のようになります。
安値を切り下げたタイミング、またはサポートをブレイクしたタイミングでエントリーできれば確実です。
上位足チャートの環境認識で注意すべき3つのポイント
移動平均線を使った上位足チャートの環境認識は簡単だと思います。
ただしやみくもに
「すべての移動平均線の上にローソク足が出たら買い」
「すべての移動平均線の下にローソク足が出たら売り」
だと勝率の高いトレードができる訳ではありません。
実は上位足チャートの環境認識には3つほど注意したほうがいいポイントがあります。
それは
- 移動平均線の並び
- 移動平均線とローソク足の位置
- レンジ相場
です。
それぞれ見ていってみましょう。
移動平均線の並び
買い目線の場合は、上から5MA、20MA、60MAの並びになっていることです。
また売り目線の場合は、上から60MA、20MA、5MAになっていることが望ましいです。
FXで言われるパーフェクトオーダーという形です。
なぜこの並びがいいかと言うと、その方向にトレンドが強く出ているからです。
もちろん移動平均線の並びがこの順番でないときにローソク足が上や下に出ることもあります。
その場合でも有利なポジションでエントリーを狙っていけることもありますが、できればパーフェクトオーダーになった形で狙っていければベストです。
移動平均線とローソク足の位置
次に移動平均線とローソク足の位置ですが、これはローソク足が移動平均線が上抜けまたは下抜けするタイミングが重要になります。
例えば下の30分足チャートですが、買い目線になるのは5MAを陽線で上抜けるタイミングです。
〇のタイミングで下位足を見るようにします。
なぜこのタイミングかというと、下位足チャートを見たとき、上昇に勢いがあるからです。
一方、上位足チャートのローソク足が5MAから乖離すればするほど、急に反発することもあります。
✕のような5MAから乖離しているところでは、いわゆる高値掴みしてしまうリスクがあります。
できるだけ上位足チャートの5MAを上抜ける、あるいは下抜けるタイミングでエントリーポジションを決めるのがいいでしょう。
レンジ相場
これは小さい値幅でローソク足が上下を繰り返すパターンです。
このときにすべての移動平均線を上抜けあるいは下抜けても、トレンドが出ていないので利益を得ることは難しいでしょう。
レンジ相場の見分け方は、5MAが真横に推移して、陽線や陰線が5MAを交互にまたぐような状態です。
上のチャートで枠で囲った部分は、すべての移動平均線が収束してしまって、完全にレンジとなっています。
このようなときはレンジ相場と判断して、トレンドが出るまで待ちましょう。
移動平均線だけで環境認識するデメリット
この移動平均線を使った環境認識の方法は簡単ではあるものの、デメリットもあります。
デメリットは次の3つです。
- エントリーチャンスが限られてくる
- 逆張りは狙えない
- トレンドが急変することもある
エントリーチャンスが限られてくる
すべての移動平均線の上または下でエントリーを狙うため、それ以外の場面ではトレードしないとなると、おのずとエントリーチャンスは限られてきます。
特に上位足の時間軸を長くすればするほど、パーフェクトオーダーではない時間も長くなります。
エントリーチャンスをより多く求めるなら、時間軸の長いスイングトレードやデイトレードではなく、時間軸の短いスキャルピングに向いているとも言えます。
逆張りは狙えない
トレンド方向へのエントリーのため、逆張りは狙えません。
これは完全に順張りトレードのための環境認識になります。
そもそも移動平均線はトレンド系のテクニカル指標でもあるため、逆張りを狙いたい場合は、別のテクニカル指標を使う必要があります。
トレンドが急変することもある
上位足チャートではっきりとトレンドが出ていたとしても、そのトレンドが急に変わることもあります。
その理由が直近高値安値やサポレジの影響なのかもしれませんし、急なイベントや事件などファンダメンタルズ要素の影響なのかもしれません。
もしエントリーしていたとしたら、すみやかにロスカットすべきですね。
まとめ
移動平均線を使って簡単に環境認識する方法は、上位足で相場の勢いを確認し、下位足でエントリーポイントを探ることです。
上位足で相場の勢いをある場面と言えば、ローソク足がすべての移動平均線の上や下で推移する場面です。
いくつかの注意点に気をつければ、下位足で簡単にエントリーポイントを見つけることができますよ。
みなさんも一度過去チャートを検証してみてください。
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