このブログを始めてもう1年以上経ちますが、その間に何人かの方からいろいろ連絡を頂きました。
その中で多かったのがスキャルピングに関する質問や問い合わせです。
そこで今回は、その質問や問い合わせにあった疑問をまとめてみました。
具体的には、次の6点の疑問についてわたしの意見を紹介します。
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- スキャルピングには反射神経が必要ですか?
- スキャルピングの利益確定はどのタイミングがいいのか?
- スキャルピングだとコツコツドカンで結局マイナスになる?
- スキャルピングだとロスカットが多くて損切り貧乏になるのはどうして?
- 初心者にスキャルピングは向いていない?
- スキャルピングで本当にお金を増やすことができるのか?
では早速、日経225版スキャルピングの疑問にお答えします。
目次
スキャルピングには反射神経が必要ですか?
スキャルピングに反射神経が必要ですか?という問い合わせが時々あります。
スキャルピングに反射神経が必要と考えるのは、短時間で目まぐるしく動くチャートからより有利なポイントを見つけて、ピンポイントにエントリーする、ということから来ているのではないでしょうか。
また、これまでデイトレードやスイングトレードをしてきた人がスキャルピングでトレードしようとすると、とても慌ただしく感じるはずです。
確かにスキャルピングにはそういう面もあるとは思います。
しかしわたしは反射神経がそれほど重要だとは思っていません。
スキャルピングと言えど、短期のチャートばかり見ていては、勝率の高いトレードはなかなか難しいのが現実です。
「木を見て森を見ず」という言葉があります。
これは細かい部分にこだわって、全体の状況を把握できていないという意味です。
短期のチャートを見ることが「木を見る」ことだとすれば、全体の状況を把握するとはどういうことか?
それはズバリ環境認識です。
トレードにおける環境認識には
- 長い時間軸でのトレンドがどうなっているのか?
- そのトレンドが転換した高値安値はどこにあるのか?
- それら高値安値はサポレジを作っていないか?
- トレンドラインが引けるところはないか?
などがあります。
これらの環境認識が、まさにトレードにおける「森を見る」ということになるんです。
そして環境認識の方法のひとつに、マルチタイムフレーム分析があります。
マルチタイムフレーム分析は反射神経など不要で、むしろ時間をかけて、客観的に相場を把握することができるんです。
これがスキャルピングに反射神経がそれほど重要でないと考える理由です。
スキャルピングの利益確定はどのタイミングがいいのか?
利益確定、いわゆる利確の方法はいくつかあります。
- 値幅で決める
- インジケーターを利用する
- その時の値動きの気配で決める
いずれの方法がいいのかは、その時の相場状況によって変わってくるので、ひとつに決められるものではありません。
ところでスキャルピングの最大のメリットってなんだかわかりますか?
スキャルピングの最大のメリットは、短時間でトレードできることです。
短時間でトレードできるので、チャンスも多いし、資金が長時間拘束されることもありません。
では、そのメリットを生かした利確の方法とは?
それは、できるだけ短時間で利確することです。
値動きがエントリーした方向に動いているうちに決済してしまうんです。
値動きが弱ければ5~10円で、値動きが強ければ20~30円程度で利確してもいいでしょう。
また一旦含み益になったのに、値動きが戻ってきた場合は、さっさと同値撤退しましょう。
そんなトレードだと利益が少ないじゃないか、と思うかもしれません。
でもそれでいいんです。
1週間後、1ヶ月後、1年後にプラスになるのが目的です。
まずは負けないトレード、リスクの少ないトレードを目指しましょう。
ちなみにスキャルピングでも利益を伸ばす方法はあります。
それは複数枚数でエントリーして分割決済することです。
分割決済については下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
でも、まずはできるだけ早く利益確定をしてみてください。
これで利益が積み上がっていけば、スキャルピングを習得したといってもいいですね。
スキャルピングだとコツコツドカンで結局マイナスになる?
「利益確定はできるだけ短時間がいい」と説明しました。
そうなると1回1回の利益はそれほど大きくないので、何回ものトレードで利益を積み上げなければなりません。
しかしながら、そうやって積み上げた利益も1回のロスカットですべて吐き出してしまう、ということがあります。
これがコツコツドカンというやつです。
コツコツドカンは、スキャルピングでトレードしていると何度か経験すると思います。
わたしもいやというほど何度も経験しました(泣)
含み益になるとすぐに利確して、含み損はすぐにロスカットできない。
このような心理は人間として普通に備わっているメンタルだそうです。
ロスカットできない心理はプロスペクト理論で説明されています。
なのでロスカットはルールを守るしかありません。
エントリーする前にロスカットポイントを決める。
そしてそのポイントに来たら必ずロスカットを行う。
このことさえ守っていれば、たいていのコツコツドカンは避けることができます。
長期にわたって利益を積み上げることが目的なので、ロスカットも短時間で行い、次のチャンスを待ちましょう。
スキャルピングだとロスカットが多くて損切り貧乏になる
損切り貧乏とは、利益確定よりもロスカットが多くなり、全然利益が残らないことを指しています。
もし自分が損切り貧乏で勝てないとすれば、それは勝率の低いトレードをしていることが原因です。
まずは自分のトレードの勝率とリスクリワードレシオを確認してみましょう。
リスクリワードレシオとは平均利益÷平均損失で計算することができます。
例えばリスクリワードレシオが1.0なら、平均利益と平均損失は同じということです。
自分の勝率とリスクリワードレシオを確認できたら、今度はバルサラの破産確率に当てはめてみましょう。
バルサラの破産確率は勝率とリスクリワードレシオの関係から破産する確率を示した表のことです。
損切り貧乏になっている人の破産確率はおそらく100%またはそれに近い数値になっているのではないでしょうか。
では、どうやったら損切り貧乏から脱出できるようになるのか?
それはバルサラの破産確率で0%になるようなトレードをすることです。
そして0%を目指すには2つの方法があります。
ひとつは勝率を上げて0%を目指す方法。
もうひとつはリスクリワードレシオを上げて0%を目指す方法になります。
リスクリワードレシオを高めるには、平均利益を上げるトレードをしなければなりません。
一方、スキャルピングは、毎回大きな利益を目指すことが難しいトレードスタイルです。
従ってスキャルピングで0%を目指すなら、勝率を上げる方が理にかなっています。
バルサラの破産確率を見ても、リスクリワードレシオが0.5であっても、勝率が70%以上なら破産確率が0%です。
リスクリワードレシオが0.5ということは、例えば平均利益が20円とすれば、平均損失は40円まで大丈夫ということです。
※ただし同時に勝率を70%以上にキープする必要があります。
勝率を上げるためには、現在のトレードロジックが本当に再現性があるのか、検証してみる必要がありますね。
トレードロジックを検証して、見直しができたら、いきなり実弾を入れたトレードは控えたほうがいいです。
まずは資金不要なデモトレードでリスクリワードレシオと勝率を確認してみましょう。
初心者にスキャルピングは向いていない?
スキャルピングが、反射神経が必要な、いわゆる瞬時に判断しなければいけないようなトレードロジックなら、当然初心者には向いていません。
しかしながら反射神経があまり必要でないロジックなら、初心者でも勝率の高いトレードは可能です。
わたしが推奨しているスーパースキャルピング225なら、日経225先物で買いも売りもチャートにサインを出してくれるので、サインを見てからのトレードが可能です。
買いサインまたは売りサインに従って、その方向にエントリーすることで勝率の高いトレードができる訳です。
ただしどのサインでもエントリーできるわけではないので注意が必要です。
- 順張りと逆張り
- 高値安値
- レンジ
少なくとも以上の3つはエントリーの条件になっていますので事前に理解していたほうがいいでしょう。
また最初はデモトレードで練習して、利益が残るような実績ができてから資金を入れてのトレードを始めてみましょう。
そしてロスカットはルールどおりに行う必要があります。
コツコツドカンでも説明しましたが、いくら勝率の高いトレードができても、ルールどおりロスカットできなければ、すぐに資金を失ってしまいます。
つまりスキャルピングだろうが、デイトレードだろうが、スイングトレードだろうが、最低限理解しなければいけないことと守らなければいけないことがあるのです。
スキャルピングなどのトレードスタイルが向いている向いていない以前に、トレードする上で最低限知っておかなければいけないことがあるということを知っておいてください。
スキャルピングで本当にお金を増やすことができるのか?
スキャルピングは少ない利益をコツコツ積み上げていく方法です。
なので1回のトレードで何十万円や何百万円の利益が得られるという訳ではありません。
※枚数を増やせば理論的に可能ですが、同時に多額の資金も必要です。
ではスキャルピングではどのぐらいの期間で、いくら利益を得られるのか?
まず日経225でトレードする場合、必要証拠金が必要です。
必要証拠金は、日経225ミニであれば、2020年10月30日現在で123,000円となっています。
余裕を見て15万円程度準備できれば、トレードが始められわけです。
日経225ミニは5円刻みでチャートが動きます。
ミニ1枚で5円勝てば500円(※手数料含まず)の利益になります。
もしミニ2枚まで増やしたければ、15万円分の利益が必要です。
つまり150,000円÷500円=300円の値幅を取らなければなりません。
300円の値幅をどれぐらいの期間でとれるのかといったら、正直それはわかりません。
相場の状況によって得られる利益が変わってきますし、常に勝ち続ける訳でもないからです。
ただ証拠金を倍にしてミニ1枚から2枚にするには、値幅300円プラスを目指すことになります。
複数枚でトレードできるようになれば、分割決済ができるので利益が伸ばしやすくなりますよ。
まとめ
日経225版スキャルピングに関する疑問に答えてみましたが、あなたの疑問はありましたか?
またその疑問に対する答えに納得できましたか?
もし今回取り上げた疑問以外で聞きたいことがあれば、無料相談メールに連絡ください。
あるいは疑問対する答えについて納得できなかったり、もっと知りたい場合でも構いません。
「スキャルピングでトレードするのは難しいから初心者はやらないほうがいい」
これはある意味正しいですが、やり方によっては簡単にトレードする方法はあります。
ただわたしも、トレードをやったことない全くの素人がスキャルピングで稼げる、とは言いません。
全くの素人は、トレード方法がスキャルピングだろうが、デイトレードだろうが、どういう方法であっても勝ち続けることは難しいからです。
ですから資金が不要なデモトレードで、トータルでプラスになるようなトレードができることを確認してから、実践してほしいですね。
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相場がこれからどのように動くのか?を予測することは簡単ではありません。
なぜかというと、相場はあまりに不規則に動くので、これから上がるのか下がるのか、またどれだけ価格が動くのか、常に見極めることはほぼ不可能だからです。
90%以上のトレーダーが資金を失って退場してしまうのが、相場の世界だとも言われています。
にもかかわらず、わたしはチャートの読み方や資金管理を学ばずにトレードしていました。
そうするとアッという間に資金が消えてしまいました。
多くの優秀なトレーダーですら生き残れない、そういう相場で準備もなしにトレードすることは、今考えると無謀な行為でした。
そこから365日毎日チャートを見ながら、利益の残るトレードとはどういう方法なのか考えてきました。
そこでわかったのは、
- 再現性の高い場面だけを見つけてトレードすること
- 利益が残る資金管理をルール化して必ず守ること
の2点です。
この2点を実践することで、少しずつ利益が出せて、かつ積み上げていくことができるようになりました。
この2点は、自転車のタイヤのようなものです。
自転車は両輪があって初めて前に進めるわけです。
トレードもこの2点の両方が確立しなければならないと考えています。
逆に言うとどちらかが欠けると、いつまでたっても利益が残らないということです。
再現性の高い場面を見つけてトレードするのは「スキル」になります。
ルールを必ず守るのは「メンタル」になります。
わたしのメルマガでは、その「スキル」と「メンタル」について情報発信していく予定です。
わたしが目指すトレードとは次のようなことになります。
- ロジックができるだけ簡単に理解できる
- 小資金で楽にトレードできる
- あまり時間がなくてもトレード可能
- ルールどおり損切ができる
- 安定的に利益を残して、積み上げていく
これらの内容を皆さんと情報を共有して、いっしょにレベルアップしたいと考えています。
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投資で継続的に利益を出すためにはどうすればよいのか?
その方法は100人いれば100通りあるといっても過言ではないと思います。
しかしどんな方法であっても、最低限守らなければいけないルールがあることも事実です。
そのルールどおりに行えるかどうかが、利益を出すための大きな鍵になります。
少しでもあなたのお役に立てるアドバイスができれば、という思いでこの無料相談の窓口を設けました。
ぜひご活用くださいね。
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ぶんぺいでした。