
副業投資家のぶんぺいです。
トレードをやっていると必ず直面するのがレンジ相場です。
相場の7割はレンジ相場と言われており、レンジ相場を知らないとトレードで勝ち続けるのは難しいと言えます。
逆に言うと、レンジ相場を見極めて、うまくトレードに利用することも可能なんです。
今回はレンジ相場を見極める方法とスキャルピングトレードでレンジ相場を攻略する方法を解説してみます。
今回の記事は以下のような人にオススメです。
- いつからレンジ相場になるのかがわからない
- レンジ相場がトレンド相場にいつ転換するのか、そのポイントを知りたい
- レンジ相場でどうやってトレードするか知りたい
目次
レンジ相場とは?
レンジ相場とは、値動きに方向感がなくなり、ある一定の値幅で動く相場を表します。
値動きが一方向に動くトレンド相場とよく比較されます。
ところでレンジ相場を理解する上で、まず知ってもらいたいことが2つあります。
それは
- レンジ相場のチャートの形には主に2つある
- レンジ相場ではチャートの時間軸が異なると値幅も異なる
という点です。
レンジ相場のチャートの形
レンジ相場のチャートの形には、おおまかには2種類あります。
それは次の2種類です。
- ボックス相場
- 三角持ち合い
この2種類以外にもチャートの形がありますが、私はこの2種類でほぼレンジを説明できると思っています。
ボックス相場
高値と安値がほぼ一定で、その値幅で推移する形のことです。
高値通しと安値同士を線で引くと四角になるので、ボックスとも呼ばれます。
レンジと言ったら、だいたいこのボックスのことを指します。
ほぼ同じ高値で何度も反発するラインはレジスタンスラインといいます。
またほぼ同じ安値で何度も反発するラインはサポートラインといいます。
つまりボックス相場の値動きはレジスタンスラインとサポートラインを行ったり来たりして形成されるわけです。

ブレイクとは値動きがレンジを抜けることで、レンジをブレイクするとトレンドが出やすいですよ。
少なくとも2回ライン付近で相場が反発したら、それはボックス相場になったと見ていいです。
三角持ち合い
三角持ち合いもレンジ相場のひとつです。
三角持ち合いはボックス相場とは異なり、値幅がだんだん縮小していきます。
値幅が次第に小さくなっていき、トレンドの方向がわからないという意味から三角持ち合いもレンジ相場とみなします。
三角持ち合いの中は、そのチャート形状から3種類に分けられます。
- ペナント形三角持ち合い
- 上昇形三角持ち合い
- 下降型三角持ち合い
なお三角持ち合いのラインの引き方は下のブログ記事を参考にしてみて下さい。
ペナント形三角持ち合いは、高値が切り下がりつつ、安値は切り上がります。
そして高値同士と安値同士をラインで引いた時に三角の形になります。
ペナントには「旗」という意味があります。
ペナント型三角持ち合いは、大きく上昇あるいは下降した後に形成されることが多いですね。
いずれどちらかにブレイクするのですが、上昇トレンドの途中で形成されれば上にブレイクすることが多く、逆に下降トレンドの途中で形成されれば下にブレイクすることが多いです。
次に上昇型三角持ち合いですが、高値ラインがほぼ一定で、同時に安値が切り上がっている場合のチャート形状のことです。
上にブレイクしたら上昇するパターンが多いです。
最後に下降型三角持ち合いは、安値ラインがほぼ一定で、同時に高値が切り下がっている場合の三角形になります。
下にブレイクしたら下降するパターンが多いのが特徴です。
ただ上昇型だから上にブレイク、下降型だから下にブレイク、とは限りませんので注意してください。
さらに長い時間軸のチャートでトレンドがどうなっているのか?はよく確認する必要があります。
長い時間軸で上昇トレンドだったら、三角持ち合いがどのタイプであっても、上にブレイクする可能性がありますし、逆に下降トレンドだったら下にブレイクする可能性もあることを頭に入れておくといいでしょう。
ボックスでもない三角持ち合いでもないレンジ相場
それは値幅が小さい状態が続く相場です。
例えば次のような相場は値幅がほとんどなく推移しています。
枠で囲まれているところが値幅が小さく推移している部分です。
移動平均線5MA(赤線)がほとんど横になっていますよね。
値幅がほとんどない状態で推移すると、時間軸の短い移動平均線から横ばいますので、値幅が小さいレンジ相場を見極める方法のひとつとして使えます。
レンジ相場ではチャートの時間軸が異なると値幅も異なる
レンジ相場ではトレードしないほうがよいと言われることがあります。
その理由のひとつは相場の値動きの値幅が小さいからです。
トレンド相場では、トレンド方向にエントリーできれば、大きく利益を伸ばせる可能性があります。
しかしレンジ相場では一定の値幅でしか値動きがないわけですから、レンジ幅以上の利益を得る可能性は非常に小さいわけです。
ただしチャートの時間足が異なると値幅も異なります。
時間足が短いと値幅は数十円程度のレンジになりますが、日足ぐらい長い時間足になるとボックス相場と言っても数百円程度の値幅があります。
次のチャートは5分足と日足のローソク足です。
5分ローソク足でのレンジ相場では、100円程度で動くこともありますが、もっと値幅が小さいレンジで動くこともあります。
一方、日足のチャートではレンジ相場と言っても、1000円ぐらいの値幅で動くことがあります。
ちなみにこの2020年4月は同年2月の大暴落で値動きが荒れていたので、ローソク足1本1本の値幅は通常よりも長かったという特徴はあります。
ただしこの日足でトレードしたとして、陽線が出たので買いをするとすぐに陰線になるし、逆に陰線が出たので売りをするとすぐに陽線になっています。
なのでレンジ相場で値幅が1000円程度あったとしても、日足でのトレードは非常にやりにくいと言えます。
しかし日足がレンジ相場であっても、1000円程度の値幅があれば、短期足や中期足では十分トレンドが出ている可能性があります。
次のチャートは、さきほどの日足の部分を1時間足にしたものです。
矢印のところは、3本の移動平均線がすべて同じ向きでトレンドが出ている場面です。
そう、たとえ日足がレンジでも、短期足や中期足でチャートで見ると十分トレンドが出ている場面があるわけです。
レンジ相場でのスキャルピングによる攻略方法
レンジ相場にはボックス相場や三角持ち合い、また値幅の小さいレンジ相場があることはわかったと思います。
そして時間軸別にみると、同じレンジ相場でも値幅は異なっていることも理解できたのではないでしょうか。
つまりレンジ相場では値幅が出ていないという理由からトレードしないほうが得策であるというのが一般的です。
しかしレンジ相場という状況を利用してでトレードする方法はあります。
それは次の2つの場面でスキャルピングトレードによる攻略方法です。。
- レンジをブレイクした場面
- 長期足がレンジ相場で、短中期足ではトレンド相場の場面
レンジをブレイクした場面でのトレード
ボックス相場や三角持ち合いをブレイクする場面では、動いた方向に値幅伸びることが多々あります。
ボックス相場ではサポレジラインにそれぞれ反発を狙った売りや買いが多く、一旦ブレイクすると、反発を狙った市場参加者の損切りが増えるので、値動きが通常より加速するためです。
また三角持ち合いでは、値幅がどんどん収縮していき、エネルギーが貯まった状態になります。
その貯まったエネルギーが爆発するときに、三角持ち合いのブレイクが起こります。
これは値幅がだんだん小さくなっていくにしたがって売買が少なくなっていき、市場参加者が新たな売買のタイミングをうかがっているからです。
そしてブレイクしたときはレンジ相場と同じく損切りを巻き込むのでその方向に相場が伸びやすいという特徴があります。
次のチャートは三角持ち合いをブレイクした場面です。
三角持ち合いの特徴として、移動平均線3本が一つの束に収束しているかのように動いています。
そして一旦は下にブレイクしますが、最後は上昇していきます。
この上昇には理由があります。
それはこの三角持ち合いになるまで上昇トレンドだったからです。
上のチャートは同じ1時間足を長い時間に引き伸ばしたものです。
このチャートではおおむね上昇トレンドになっていますよね。
ボックス相場がブレイクするときもそうですが、より大きな流れ(=より長い時間軸)で上昇なら、三角持ち合いが起こっても上に抜けることが多いですし、
逆に大きな流れが下降なら、ブレイクも下に抜けることは多いと考えていいと思います。
長期足がレンジ相場でも、短中期足ではトレンド相場の場面
先に説明したようにレンジ相場と言っても、短中期足ではトレンド相場になっていることがあります。
上のチャートの赤丸のところを今度は5分ローソク足で見てみます。
5分ローソク足で見ると、完全に下降トレンドになっているのがわかります。
このトレンド方向に順張りでトレードできるなら、それほど難易度は高くないはずです。
つまり長期足がレンジであっても、中短期足でスキャルピングを狙えば、十分トレードできる条件は揃っているということです。
まとめ
原則として、レンジ相場では極力トレードしないことです。
これが資金を減らさない重要な方法のひとつです。
ですのでレンジ相場になったかどうか見極める力をつける必要がありますね。
ただしレンジ相場を見極めた上で、スキャルピングで攻略する方法はあります。
それは次の2つの場面です。
- レンジをブレイクした場面
- 長期足がレンジ相場で、短中期足ではトレンド相場の場面
レンジ相場を見極めブレイクを狙ったトレードはぜひ試してみて下さい。
ただしポイントは、そのチャートの時間軸より長い時間軸でどちらにトレンドが出ているのかを確認し、仮にブレイクしても長期足のトレンドとは逆にブレイクした場合は慎重に相場を観察することをオススメします。
そして長期足がレンジ相場であっても、短中期足ではトレンドが出ている場面が多くあるので、トレンドを狙った順張りトレードがいいと思います。
つまり長期足がレンジ相場だったとしても、スキャルピングならトレードするチャンスはいくらでもあるということです。
ぶんぺいでした。
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相場がこれからどのように動くのか?を予測することは簡単ではありません。
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- 再現性の高い場面だけを見つけてトレードすること
- 利益が残る資金管理をルール化して必ず守ること
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自転車は両輪があって初めて前に進めるわけです。
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逆に言うとどちらかが欠けると、いつまでたっても利益が残らないということです。
再現性の高い場面を見つけてトレードするのは「スキル」になります。
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