
副業投資家のぶんぺいです。
みなさんはマルチタイムフレーム分析って知っていましたか?
恥ずかしながら、わたしは今年になって知りました(汗)
ただ言い訳ではないですが、それらしいことはやっていました。
それらしいことはやっていたんですが、マルチタイムフレーム分析を知ってから、自分の方法はダメだということもわかったんです。
自分の失敗例も含めて、マルチタイムフレーム分析を解説してみます。
マルチタイムフレーム分析を実践すると、以下のメリットを得ることができます。
- 勝率の高いエントリーポイントを見つけることができる
- 根拠の薄いエントリーが減る
- 勝率やリスクリワードが上がる
その理由は、多くのトレーダーがマルチタイムフレーム分析を取り入れているからです。
今回は特に
- マルチタイムフレーム分析がなぜトレードに必須なのか?
- マルチタイムフレーム分析をトレードにどうやって使うのか
このあたりをできるだけ深堀してみます。
目次
マルチタイムフレーム分析とは?
マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間軸のチャートを見ることです。
- マルチ=複数
- タイム=時間
- フレーム=チャート
という意味です。
複数の時間軸のチャートを見て何を分析するか? 大まかに2つあると思っています。
- 長い時間軸のチャート(長期足や中期足)でトレンドやチャートパターンを分析
- 短い時間軸のチャート(短期足)でエントリーポイントを探す
わたしは短期足でエントリーポイントを探すことに時間をかけていました。
ところが、長期足や中期足でトレンドやチャートパターンを分析するほうが重要だ、と言っているトレーダーさんがいて、正直目からうろこでした。
この動画では「環境認識」というキーワードで説明されていますが、複数のチャートで相場を分析しています。
これがまさにマルチタイムフレーム分析です。
なおYouTubeで「マルチタイムフレーム分析」を検索すると、ささっちさんの他の動画も出てきますので、参考にしてみて下さい。
マルチタイムフレーム分析の時間軸
みなさんはどの時間足でエントリーや決済をしていますか?
わたしはスキャルピングなので、1分足や5分足でエントリーや決済をやっています。
ですのでマルチタイムフレーム分析する中期足や長期足は、60分足や日足に設定しています。
デイトレードやスイングトレードをする人はもっと長い時間足でチャートになるでしょう。
トレードスタイル別に時間軸を分けると、以下のようになるかと思います。
中期足 | 長期足 | |
スキャルピング | 30分足~60分足 | 4時間足~日足 |
デイトレード | 4時間足~日足 | 日足~週足 |
スイングトレード | 週足 | 月足 |
「環境認識」の動画に出てくるささっちさんは、時間足を2つ落としてみるのが良い、と言っています。
例えば
- 5分足なら30分足
- 30分足なら4時間足
という具合です。
この時間足が開きすぎると、マルチタイムフレーム分析がうまくいかないと説明しています。
これは「確かに!」と思いました。
この記事の冒頭で「マルチタイムフレーム分析は知らなかったが、それらしいことをしていました。」とコメントしました。
わたしは1分足や5分足を見てトレードしますが、大きなトレンドは日足を見ていました。
日足を見ながら「ああ上がっているな」「今はレンジかな」「ダブルトップができている」というような、とてもざっくりとした判断をしていました。
しかし日足での分析が、1分足や5分足でエントリーポイントを決めるのに役に立ったのかと言えば、ずいぶん疑わしい、と今になって思います。
例えば日足で上がっていても、短期足で下げることはしょっちゅうだからです。
わたしの場合、マルチタイムフレーム分析の考え方だと、中間の中期足が抜けていたんです。
その後中期足でトレンドやチャートパターンを分析すると、エントリーできるできないが、クリアに判断できるようになりました。
短期足で上昇していても、中期足が下降トレンドなら、中期足の戻しの途中かもしれない、という具合です。
このように中期足でトレンドが出ている場合は、それに逆らった無駄なエントリーはしないようになりますね。
地図を見るのと同じ
マルチタイムフレーム分析はよく地図を見ることに例えられます。
地図を見るとき、まず自分がどこにいて、どこに向かいたいか、大きく拡大して見ますよね。
次に方向を確認した後、目的地に行くルートを見ます。
どこで高速に乗るのか、渋滞になりやすいルートは避けようなどなど。
大きく拡大して見るのが長期の時間足。
高速入口などポイントを見るのが中期の時間足。
そしてルートどおりに走ってみるのが短期の時間足でエントリーや決済することに例えられます。
もし陸路で北海道から鹿児島まで行きたい場合は、日本全体の地図をまず見ますよね。
そこから大まかなルートを探します。
しかし羽田空港から東京駅に行きたい場合は、たぶん大きくても東京都の地図を見ますよね。
日本全体の地図を見ても羽田空港から東京駅のルートなんて小さすぎて見えないからです。
どこからどこに行くかで、見る地図の大きさも違ってくるわけです。
トレードも同じで、自分のトレードスタイルに応じて、ちょうどの拡大具合でチャートを見るべきですね。
中期足や長期足でトレンドやチャートを分析するのが必須である理由
それは中期足や長期足のチャートは、短期足のチャートよりも相場の流れが強いからです。
短期足だけ見れば、相場がその方向に動いているように見えますが、中長期足を見ると全く逆の方向に動いているときがあります。
そのような場合、短期足もいずれ中長期足の方向に動き出して、結局同じ方向のほうに相場が伸びることが多いわけです。
例えば下の2つのチャートを見て下さい。
1分足では3月5日は下落しています。
しかし30分足を見てみると、四角で囲んだところは高値安値を切り上げて、上昇トレンドになっています。
つまり1分足の下落は30分足では押し目になる可能性があるわけです。
ということは、1分足もいつ上昇に転じるかわかりません。
ただ以前のわたしだったら、1分足のチャートを見て下落し始めたら、必死で売りのエントリーポイントを探していたと思います。
これで勝てるときがあったかもしれませんが、結局相場が逆に動いてやられるということもしばしばありました。
なかなか勝率が上がらない原因が、中期足・長期足をしっかり分析していなかったからだと、これでやっとわかりました。
マルチタイムフレーム分析の方法
マルチタイムフレーム分析は、複数の時間軸のチャートを見るという点で、多くのトレーダーが取り入れていると聞きます。
しかしながら見る時間足と分析に使うインジケーターなどは人によって異なっていると思います。
そういう点からも、使う時間軸や分析方法にこれが正解というのはありません。
これから紹介するマルチタイムフレーム分析は、わたしがスキャルピングでトレードする際に、実際に分析を実践した例になります。
時間足と分析方法
時間足は多すぎても混乱するし、少なすぎても正確に相場の方向を知ることが難しいです。
個人的には3種類でいいのではないかと思います。
分析方法は、中長期足でトレンドとチャートパターンを見て、短期足で直近高値安値を見ます。
移動平均線はすべての足で表示させてトレンド判断に利用します。
トレンドは高値安値を更新したら上昇または下降トレンドと判断します。
チャートパターンはダブルトップ、ダブルボトム、三尊、逆三尊、三角持ち合いなどです。
まとめてみると
- 長期足から大まかなトレンドとチャートパターンを確認
- 中期足からトレンドとチャートパターンを確認、上昇・下降トレンドを判断
- 短期足から直近高値安値でエントリーポイントを探す
というように見るようにしています。
それでは各時間足をどのように分析して、エントリーポイントを決めるのか、リアルタイムでのコメントも載せて説明します。
長期足のチャート
日足を使っています。
ここでは大まかなトレンドとチャートパターンを確認します。
スキャルピングなので、あまり細かく分析する必要はないと思っています。
だいたいの相場の方向やチャートパターンが形成されていないか、ざっくり確認するイメージです。
日経225 日足
ネックラインが右肩下がりのトリプルトップ(三尊)は下がりやすいと言われるが、果たして?#日経225 pic.twitter.com/L7xFzyot9W— 副業投資家ぶんぺい (@bunpei225) February 10, 2020
日経225 日足
今週はあまり下げませんでしたが、60日線(緑)の下に抜けました。
また戻すかもしれませんが、このまま下降トレンドになりそうな雰囲気です。#日経225 pic.twitter.com/u3lqj01sUo— 副業投資家ぶんぺい (@bunpei225) February 15, 2020
トリプルトップになりそうだとツイートしました。
つまりチャートパターンはトリプルトップなので、大きな方向は下落になるかも、と予想しました。
この後、相場は大きく下落することになります。
中期足のチャート
60分足を使っています。
ここでもトレンドやチャートパターンを確認します。
しかし日足と違うのは、エントリーの方向を60分足で決める、という点です。
ですので高値安値の位置やチャートパターンは細かく見ています。
例えば2020年2月24日の急落からは60分足で推移をツイートしました。
日経は1000円以上のギャップダウンから300円以上反発してます。
もし上昇を狙いたいのなら、再度下げてきて、ダブルボトムをつけて、再度上昇するところでしょうか。
ただし高値安値がしっかり切り上がったのを確認してからですね。#日経225 pic.twitter.com/jTFVNuQ7bQ— 副業投資家ぶんぺい (@bunpei225) February 25, 2020
逆三尊が否定されて、さらにサポートラインを下に抜けてきました。
また下落しそうです。#日経225 pic.twitter.com/yq5eBi3ODY— 副業投資家ぶんぺい (@bunpei225) February 27, 2020
逆三尊ができたので、もしかしたら上昇トレンドになるかもと見ていました。
ところが逆三尊では上に伸びず、逆に下降してきてサポートラインも割ってきました。
こうなると日足が大幅な下降トレンドなので、売り目線でエントリーを考えることになります。
短期足のチャート
これまでの長期足や中期足の状況から、短期足のチャートで売りエントリーのポイントを探します。
実際にエントリーはしていませんが、もしエントリーするなら下記のポイントになると思います。
①はサポートラインを割って、少し上昇したものの、また5MA(赤)を割ってきたあたりが絶好のエントリーポイントかと思います。
②はいったん下がったものの、上昇してサポレジに2回当たって、再度下降したところを狙うエントリーです。
直近の安値を割ってきたとこが売りエントリーとしては望ましいと思います。
なおサポレジとはこれまでサポートだったラインが、下抜けて今度はレジスタンスに変わるラインのこと。
③はサポレジで反発して再度下落を狙ったエントリーポイントになります。
サポートラインを抜けてきたが、そのラインまで戻ってきたものの、跳ね返されて再度下落していった場面です。
結局2回サポレジにあたって下落していっています。
ただしこれはデイトレードとしてのエントリーです。
③がなぜデイトレードのエントリーかというと、長い時間軸で見たときの下降途中の戻り目だからです。
このように長期足⇒中期足⇒短期足と絞り込んでいくやり方です。
また3つの時間軸が同じ方向を向いていれば、最もトレードがしやすいかと思います。
まとめ
マルチタイムフレーム分析はどんなトレードであっても必須であることに間違いありません。
この方法をやっているとやっていないとではトレードの勝率やリスクリワードに大きな差が出てくると思います。
ただしわたしもまだ覚えたばかりで、もっと研究しなければなりません。
もしまだマルチタイムフレーム分析を使ったことがなければ、ぜひ取りいれてみましょう。
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それではご連絡お待ちしております。
初めて拝見しました。
大変参考になりました。
まずはシミュレーションをしてトレードをしてみたいと思います。
これからも参考にさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
angelo様
コメントありがとうございます。
まずは過去チャートなどで確認してみてください。
これからもよろしくお願い致します。
ぶんぺい