ぶんぺいぶんぺい

こんにちは。ぶんぺいです。

 

今、逆イールドが注目されています。

 

2019年8月14日に米国債の2年債と10年債で逆イールドが発生したからです。

 

すでに他の米国債の短期金利と長期金利で逆イールドは発生していますが、2年債と10年債の逆イールドは景気後退指標の本命と言われています。

 

逆イールドが発生すると確実に景気後退になるというデータがあるようです。

 

ただ景気後退と言ってもいつから始まったのか?何をもって景気後退なのかわかりにくいですよね。

 

なので今回は逆イールドが発生したときの過去の日経平均株価がどうなったのか?を調べてみました。



逆イールドとは?をわかりやすく説明します

 

逆イールドとは短期金利が長期金利を上回ることです。

 

通常は長期金利が短期金利を上回っています。

 

長期金利が高い理由は、期間が長ければ長いほどリスクが大きいためです。



イールドカーブとは?

 

アメリカ国債の償還期間は1カ月から30年間までいくつか種類があります。

 

国債を償還期間順にグラフに並べて結ぶ線のことをイールドカーブと呼びます。

 

アメリカ国債イールドカーブ



通常は短期から長期になるにつれて金利は上がるので右肩上がりになります。
※グラフにある水色の1年前の曲線

 

一方、逆イールドになると曲線が右肩下がりになります。
※グラフにある藍色の今日の曲線



なぜ発生するの?

 

逆イールドが生じるのは、投資家が長期国債を購入することが原因と言われています。

 

1、今の景気は良くても将来悪くなる可能性あり、と判断すれば将来金利は下がると予想する

2、もし金利が下がると長期国債の利回りも下がる

3、国債は利回りが下がると価格は値上がりする

4、よって国債の価格が将来上がることを見越して国債を購入する

 

簡単に言うと、近い将来に景気が悪くなれば、長期国債は今よりも値上がりするだろうから今のうちに買っておけ、ということです。

 

国債の金利と利回り




引用元: エイチ・エス証券

 

ぶんぺいぶんぺい

つまり長期国債の価格が上がるのは、将来、景気後退するという予測が増えるという意味でもあるわけね。



発生すると景気後退する?

 

大きな景気後退が起こっています。

 

実際に逆イールドが発生してから1年後にバブル崩壊やリーマンショックが起こっています。

 

そのため今回の逆イールドが非常に注目されている訳です。


いつ発生したのか?

 

このチャートはアメリカの2年国債と10年国債の金利差を表したチャートです。

 

アメリカ2年国債と10年国債の金利差チャート




0より上が2年債よりも10年債の金利が高いときです。

 

一方0より下は10年債よりも2年債の金利が高いときです。

 

つまり0のラインを下回ってマイナスになっているところが逆イールドになっている部分です。

 

今回チャートで確認できたのは1978年以降です。

 

1978年から現在まで米10年国債と2年国債の利回りの逆転現象は今回を含めて6回発生しています。

 

ですので今回を含まない過去5回の逆イールド後の日経平均株価を調べてみました。

 

なお逆イールドが発生した後、数日で解消され、またすぐに逆イールドになっているケースもあります。

 

ですので逆イールドが最初に発生したポイントから頻繁に逆イールドが起こっている期間を1回とみなして、5回としました。



逆イールドが発生すると日経平均株価はどうなった?

 

5回の逆イールドが発生してから、実際に日経平均株価がどのように推移したのかをチャートを見て説明したいと思います。



1回目 1978年8月18日

 

アメリカ2年国債と10年国債の金利差チャート1978年8月18日逆イールド発生




日経平均株価チャート1978年8月16日5498円



逆イールドが発生した時の日経平均は5,498円でした。

 

その後、株価は下落することなく、そのまま1980年まで上昇しています。

 

ただアメリカの景気はその2年後の1980年から低迷していたようです。

 

79年中インフレが悪化し,引締め政策が強化され,実質所得が伸び悩んだにもかかわらず景気後退に陥らないでいたアメリカ経済も,80年に入ると1月をピークとして急角度の下降局面に突入した。

アメリカが景気後退しているのに、日本はその影響を受けなかったのは、当時はまだ今のようグローバル経済ではなかったのが理由なのかもしれません。


2回目 1980年9月12日

 

アメリカ2年国債と10年国債の金利差チャート1980年9月12日逆イールド発生




日経平均株価1980年9月12日7000円



逆イールドが発生したときの日経平均は7,000円でした。

 

その後、1981年8月21日に7995円まで株価上昇します。

 

逆イールドが発生しても約1年間は株価が上昇しています。

 

そして1981年9月28日に7037円まで下落していきます。

 

逆イールド発生から下落が始まるまで約1年でした。

 

また1982年2月1日7909円まで再度株価は上昇するも、1981年3月16日6,916円まで下落しています。

 

このパターンは逆イールドが発生したあと、株価はいったん上昇するものの、下落はしたが、逆イールド発生時の株価に戻ってきただけ、ということになります。



3回目 1988年12月13日

 

アメリカ2年国債と10年国債の金利差チャート1988年12月13日逆イールド発生




日経平均株価1988年12月13日29598円



逆イールドが発生したときの日経平均は29,598円でした。

 

その約1年後には38,915円(1989年12月29日)の過去最高値まで株価は上昇します。

 

いわゆるバブル絶頂の時ですね。

 

しかしそこから下落が始まります。

 

・約4か月後には28,002円(1990年4月2日)

・約10か月後には20,221円(1990年10月1日)

・約2年半後には14,650円(1992年8月19日)

 

いわゆるバブル崩壊です。

 

このときも逆イールド発生から下落開始まで約1年でした。



4回目 2000年2月2日

 

アメリカ2年国債と10年国債の金利差チャート2000年2月2日逆イールド発生




日経平均株価2000年2月2日19579円



逆イールドが発生したときの日経平均は19,579円でした。

 

その2か月後のに20,594円(2000年4月4日)の高値をつけて下落が始まります。

 

・約2か月後には16,008円(2000年5月26日)

・約1年後には11,843円(2001年3月14日)

・約1年半後には9,504円(2001年9月17日)

 

バブル崩壊と同様に3回安値を更新しています。

 

2000年後半からの景気後退はITバブル崩壊と言われています。



5回目 2006年2月1日

 

アメリカ2年国債と10年国債の金利差チャート2006年2月1日逆イールド発生




日経平均株価2006年2月1日16480円




逆イールドが発生したときの日経平均は16,480円でした。

 

約2か月後のに17,563円(2006年4月7日)まで株価は上昇しますが、これを高値にその後下落が始まります。

 

高値を付けて約2ヶ月間でに14,218円(2006年6月13日)まで下落します。

 

ただその安値を付けた約1年後には再び株価は上昇します。

 

18,252円(2007年6月10日)まで上昇し、下落前の高値は更新しました。

 

しかしながらここから再度下落が始まり、

 

・約2か月後には15,273円(2007年8月17日)

・約9か月後には11,787円(2008年3月17日)

・約1年2か月後には7,649円(2008年10月27日)

 

やはり3度安値を更新しました。

 

なおリーマンブラザーズが経営破綻したのは2008年9月15日です。

 

逆イールド発生が2006年で、下落は2007年8月高値から始まっていますので、リーマンショック前から株価の下落は始まっていたわけです。



まとめ

 

5回の逆イールド発生からその後の日経平均株価がどうなったか?、暴落はあったのか?以下のようにまとめてみました。

 

・逆イールドが発生して日経平均株価が下落トレンドになったのは5回中4回

・下降トレンドになった4回は約1年以内に下落率10%の暴落が発生

・逆イールが発生したからといって、すぐに下降トレンドになったり、暴落が始まるわけではない

 

まず逆イールド後の日経平均株価ですが、下降トレンドにならなかったケースは1978年のみで、その他はすべて下降トレンドに移行しています。

 

しかしながら1978年の逆イールドもアメリカではその約2年後に景気後退していますので、現在の経済環境でアメリカが景気後退すれば、日本も間違いなく影響を受けると思います。

 

次に暴落ですが、日経平均株価が1年以内に10%以上暴落する確率はほぼ100%と言ってもいいかと思います。

 

しかも高値を切り下げながら2番底や3番底まで何度も下落するパターンになっています。

 

なお暴落が始まるまでは2つパターンがあるように思います。

 

1、逆イールド後、高値更新するもその後下落が数年続き、何度も暴落するパターン

→ バブル崩壊、ITバブル崩壊

 

2、逆イールド後、一旦暴落するが、再度高値を更新して、再度下降トレンドを形成して暴落するパターン

→ リーマンショック

 

そしていつ暴落するかですが、過去のチャートでは、逆イールドが発生しても2ヶ月から1年は株価は横ばい、あるいは上昇しています。

 

ですので逆イールドが発生したからと言ってすぐには暴落が始まるわけではなさそうです。

 

ただ逆イールドが発生した後の景気後退は間違いないので、今回も日経平均株価が下降トレンドに移行して暴落が発生する確率は非常に高いので今後は警戒しておく必要があると思います。

 

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ぶんぺいでした。


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